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とっとこルーム

セミナー探検@とっとこ冒険隊

とっとこ冒険隊が気になるセミナーを探検してくるのだぁ♪

開催日&開催場所&講師

2007年3月14日、東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル 47F-スカイルームB ルーム5
第1部 実践為替ストラテジー◎ペットでも判る簡単チャート!
第2部 荒れる為替の春相場を徹底予測!ドル円、ユーロ、高金利通貨の短中期予測
講師プロフィール
鈴木 郁雄氏
オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。その後トウキョウフォレックス証券を経て、2001年10月為替投資顧問会社(株)ケンティッシュジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。
吉田 恒氏
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・マネーアンドマネー)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。
また、投資情報コングロマリット、T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。
為替ディーラーなど金融市場のプロ向け会員情報「Predictor」の編集責任者。
また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落など大相場予測をことごとく的中させ話題に。
著書に「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)、「さよなら円高」YENの悲劇」(ともに廣済堂出版)、共著には「通貨大動乱」(総合法令)がある。
参加費、無料
資料は、実践為替ストラテジー◎ペットでも判る簡単チャート!
3-4月の為替を予測する
他に2007年手帳とQUOカードを貰ったのだ。

内容

第一部 実践為替ストラテジー◎ペットでも判る簡単チャート!

新春FX相場 キャリートレードの分岐点が相場を変える
・FX相場の変遷とキャリートレードの考え方
・分散投資の基本的なルール
・シナリオ優先のナンピンから損切りまで
・目標利回り重視の為替相場
・リスク管理とレバレッジの効用
利回り重視(設定シナリオ)投資金額を2倍にする(72の法則)
年率 達成期間 レバレッジ
72÷5% 14.4年  1倍
72÷10% 7.2年 2倍
72÷20% 3.6年 4倍
72÷50% 1.44年 10倍
72÷100% 8.64ヶ月 20倍
・為替年間変動率 10〜15% 最大15%利回り=最大損失
・ドル円変動幅(1日あたり)1.00円 営業日数200日→200円変動可能
・投資元本 US$100,000×200円=¥20,000,000=167%(年率)最大益
設定利回り 15%→72÷15=4.8年 レバレッジ1倍
初期投資元本 ¥1,000,000 ¥2,000,000 4.8年(2倍)
¥2,000,000 ¥4,000,000 9.6年(4倍)
¥4,000,000 ¥8,000,000 14.4年(8倍)
株式市場VS為替市場=プロとの相違性は
・市場規模・商品性?
・ファンダメンタルズからテクニカル分析まで
・テクニカル分析は為替に何処まで通用するのか
・間違いだらけの情報分析を探る
・プロの真似事では勝てない
個人投資家は個人の手法で、相場で利益を出すべきだとの話だったのだ。
間違いだらけの情報分析を探る「プロの真似事では勝てません」プロは中級レベル
プロの情報収集力 個人投資家の情報収集力
情報ベンダー 不揃いのテクニカル分析 
ロイター通信・ダウジョーンズ・時事通信 外国為替業者からの情報
インターネットを通じた為替情報
実需売買 為替のプロには出来ないトレードを!
生保・投信・商社・証券 休み休みのトレード!
相対取引 短中期トレード・自由自在
銀行間売買(主に海外) シナリオ重視のトレードを!
プロはデイトレードが主体 個人投資家のデイトレードの限界
アナリストによる経済指標分析 システムトレード採用
テクニカル分析で勝てる勝率は?
カスタマーディーラーの情報収集 負けるシュミレーションを取り入れる
売りたい時に買う心理戦略!
ペットチャートで検証
・2つの通貨ペア乖離幅の実践編
(通貨別チャート参照 米ドル・ユーロドル・ドル円・オセアニア)
・売買シグナル見方と応用編
・2つの通貨ペアチャートの簡易作成法
主な売買シグナルやチャートの作成方法なのだ
ペットでも判る簡単チャート作成方法と注意点
・ドル円と他のクロス円チャートを準備する。
・ドル円チャートをコピー、クロス円チャートにペースト
・X軸とY軸をあわせる(期間)
・ドル円の基軸を重視
・他の通貨ペアの変動幅が売買シグナルを導く
・日足と週足でトレンドを検証する。
・乖離幅の数値は一つの目安・チャートを最重視する
・チャートはパワーポイントにより作成
・チャートはinfoseekのチャートを使用
・ドル円はユーロ円・ユーロドル相場から作成
第二部 荒れる為替の春相場を徹底予測!ドル円、ユーロ、高金利通貨の短中期予測
Tドル円の短中期展望
・2月末から大反転した為替→「上海ショック」きっかけにリスク投資が大逆流
・最大焦点は「98年の悪夢」再現に向かうか→鍵は信用不安拡大の有無
・もう一つの鍵は米金利→FOMC豹変リスク、米長期金利の3月アノマリー
吉田氏が登場すると、まずドル円の115円までの下落は予行練習であり、
下落の本番はこれからだと語っていたのだ。
すべては、米国の金利が鍵を握っていると述べたのだ。
98年10月のドル円史上最悪の日の例を挙げて、この時も日米5%以上の金利差があり、
IMMの需給は、7月の時点では円売りポジションも、解消されていたという事だったが、
最終的には、タイガーファンドによる投売りで、大暴落になってしまったとの話だったのだ。
日米の購買力平価とドル円の図を挙げて、今回も得意の絶対天井の話がでたのだ。
今年の1月が117円付近で、ラインにぶつかっているのだ。
絶対天井の20%〜25%を考えると、105円から100円もあるかもしれないと言っていたのだ。
日米の購買力平価とドル円(赤はドルの絶対天井ライン)
3月は年間で一番動く相場で、2番目が4月だと語っていたのだ。
年間の天底をつけることも多いので注目なのだ。
米長期金利3月の天底
00年 01年 02年 03年 04年 05年
天底 当面ボトム 当面ボトム 年間ピーク 当面ボトム 年間ボトム 年間ピーク
Uその他通貨の展望
・欧州通貨=ユーロ円160円、ポンド円240円で甦る「98年の悪夢」、ほか
・オセアニア=円キャリーとキウイの運命共同体関係
・ランド円=金との相関性から考える今後の行方は?
ユーロについては、目先は上がらないだろうが、本格的にドル安になればユーロの
上がる余地はまだあるので、ユーロドルは上昇するだろうと語っていたのだ。
キウイ円については、去年の2月21に急落したアイスランドの株価を挙げて、
この急落によって、キウイ円が暴落したとの話だったのだ。
アイスランドは2ヶ月で二割下がったが、その後株価は戻したことにより、
キウイ円も買い戻されたと言っていたのだ。
このことから、先日、中国株、インド株が大きく下落したが、4月までに二割下がるか
注目するようにとの話だったのだ。
キウイ円は、キャリーのみで買われているだけなので、円キャリー取引とキウイは
運命共同体の関係であると言っていたのだ。
Vその他
・G7について
・日米の金融政策
・その他
来週行われるFOMCで、中立になれば5月、6月に利下げの可能性もあるのだ。
下の図は、利下げまでの経緯の表なのだ。
※カッコ内の日付けは緊急FOMC
米利下げまでの経緯
  前々回会合 前回会合 利下げ決定会合
89年6月利下げ 3月28日 5月16日 (6月5日)
引き締めバイアス
(利上げ準備)
中立 0.25%利下げ
95年7月利下げ 3月28日 5月23日 7月6日
引き締めバイアス
(利上げ準備)
中立 0.25%利下げ
01年1月利下げ 11月15日 12月19日 (1月3日)
引き締めバイアス
(利上げ準備)
緩和バイアス
(利下げ準備)
0.5%利下げ
今回 1月31日 3月28日 5月10日
利上げ準備?

感想

今回初めて鈴木氏の講演を聞いたが、なかなか面白い内容だったのだ。
とっとこが印象的だったのは、順張りは高値掴みになりやすく、時には逆張りで、
ナンピンがあってもいいという発言だったのだ。
これは株屋がメインのとっとこが、いつも引っかかっていたことで、
見るスパンによって違うのは分かるが、講演などで聞く為替の手法については、
ほとんどが順張りを基本にした内容が多く、ナンピンにも否定的だったので、
ちょと新鮮に感じたのだ。
ちょこちょこ話す雑談が面白かったけれど、度々「時間が無いので先に進みます」と言って
本題に戻っていたが、とっとこ的にはそちらの話の方が興味深かったのだ。
吉田氏については、今回はベア一色の見解だったように感じたのだ。
得意の話術で面白く語っていたが、円高については去年から言っていた通りの
展開になったとの発言には、おや?と思いながらも全体の内容を聞いていたのだ。
ダウ&ナスの動きと、今月のFOMCに注目する事については同意見なのだ。
いつもMJさんにお弁当やQUOカードを貰って、にっこりのとっとこであったのだ。