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セミナー探検@とっとこ冒険隊

とっとこ冒険隊が気になるセミナーを探検してくるのだぁ♪

開催日&開催場所&講師

2006年12月13日、東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト
第1部 為替証拠金取引におけるリスク管理について
第2部 波乱の年末年始相場、大予想−ドル円、ユーロ、高金利通貨の短中期展望
講師プロフィール
山中 康司氏
1982年バンク・オブ・アメリカに入行。為替トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。1993年プロプライエタリー・マネージャーとして債券、デリバティブ等の取引に携わる。1997年日興コーディアル証券に移り、日興シティ信託銀行外為推進課長、1999年為替資金部次長。2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役。
テクニカル分析と独自のサイクル分析を組み合わせた為替予測には定評があり、各社にレポートを配信、セミナー講師などをつとめている。著書に「金融占星術入門」(パンローリング)。
吉田 恒氏
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・マネーアンドマネー)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。
また、投資情報コングロマリット、T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。
為替ディーラーなど金融市場のプロ向け会員情報「Predictor」の編集責任者。
また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落など大相場予測をことごとく的中させ話題に。
著書に「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)、「さよなら円高」YENの悲劇」(ともに廣済堂出版)、共著には「通貨大動乱」(総合法令)がある。
参加費、無料
資料は、為替証拠金取引におけるリスク管理について
3年連続、12月の為替波乱はあるのか!?
他に2007年カレンダーとQUOカードを貰ったのだ。

内容

第一部、為替証拠金取引におけるリスク管理について
最重要テーマ=リスク管理
・証拠金取引に潜むリスク
精神的側面
・欲と恐怖を排除するためのルール
資金管理
・業者の選択(信用度、取引システムの優劣)
・自身の金融資産を考慮
・証拠金の使い方のルール
・売買シナリオ
証拠金の使い方
・状況次第というストップロスは置かない
・証拠金は分けて使う
・一回の負けは証拠金総額の10%以下
・定率ストップも有効
ストップロス・オーダー
ストップロスの考え方
・資金管理をともなったオーダー
・証拠金残高の管理
・毎回の取引における最大許容損失額
・利食いオーダー>ストップロス・オーダー
(例)利食い80ポイント>損切り60ポイント
・時間経過を考慮したオーダー
・ギャンの価値ある28のルールなど
第二部、3年連続、12月為替波乱はあるのか!?
Tドル円の短中期展望
・「史上最小相場」更新のペース→しかし「2番目に動く12月」で大相場前夜?
・去年は12月中旬に為替波乱→Xマス前の持ち高整理で乱高下に注意
・もう一つの焦点はFRB→FOMC「豹変」リスクに注目
・現在は円安最終局面→円高へ転換か、それとも「最後の円安」か

去年の今日12月13日には、ドル円が3円下落してクロス円暴落の引き金を引いたのだ。
FOMCから3営業日以内に、ドル円が1円以上動いているのは5年連続と言っていたのだ。

今回のFOMCでは、利上げ準備だったので、次回の利下げはないと思うが、
3月には利下げがあるかもしれないと語っていたのだ。
声明に、インフレという言葉がなくなれば2ヶ月以内に利下げに転じるらしいのだ。

下の図は、利下げまでの経緯の表なのだ。
※カッコ内の日付けは緊急FOMC
米利下げまでの経緯
  前々回会合 前回会合 利下げ決定会合
89年6月利下げ 3月28日 5月16日 (6月5日)
引き締めバイアス
(利上げ準備)
中立 0.25%利下げ
95年7月利下げ 3月28日 5月23日 7月6日
引き締めバイアス
(利上げ準備)
中立 0.25%利下げ
01年1月利下げ 11月15日 12月19日 (1月3日)
引き締めバイアス
(利上げ準備)
緩和バイアス
(利下げ準備)
0.5%利下げ
その他通貨の短中期展望
・ユーロ@=年末年始相場の鍵握るユーロ→「12月ユーロ高、1月ユーロ安」
・ユーロA=ユーロ円も続伸するか!?→購買力平価からは不安も!?
・その他=ポンド、オージーのリスクは?→キウイは円キャリーと運命共同体
下の表を見ると12月のユーロ高、1月のユーロ安がよくわかるのだ。
ユーロドルの年間変動幅
  99年 00年 01年 02年 03年 04年 05年
11月 -455 241 -35 45 403 484 -205
12月 -5 694 -67 543 600 272 60
1月 -390 -54 -313 277 -117 -516 307
下の図にあるユーロ円の購買力平価の推移とポンド円の購買力平価の推移をみると
現在のレートが行き過ぎなのが分かるのだ。
この上昇には、ドル円が鍵を握っていると述べ、ドル円が下落すれば、
ユーロ円とポンド円も下落するだろうと語っていたのだ。
 
その他
・実効相場円安と98年の「悪夢」について
・安部政権の為替政策
小泉政権時代にはデフレ脱却の為、円安政策を行ったのだ。
デフレの中の通貨高は財政危機に陥るので、必死に為替介入をしたことが
下の図でよく分かるのだ。※日本の介入額はドル換算したもの
  95年 96年 97年 98年 99年 00年 01年 02年 03年 04年 05年
日本 415億ドル 138 86 269 749 277 243 338 1903 1445 0
米国 65億ドル 0 0 8 0 15 0 0 0 0 0
現在の円安に振れている要因には、この時の介入の影響もあるかもしれないと述べ、
クロス円の上昇は、その余波ではないかと語っていたのだ。
長期金利については、1.6%は下がり過ぎだと言い、日銀が利上げをしなくても
反発に転じる可能性があると語っていたのだ。

感想

山中氏のディーラー時代の勝ち負けの話が興味深かったのだ。
資金管理についてや、有名なギャンの価値ある28のルールに当てはまるものが、
いくつもあったが、これまで独自の手法と資金管理で市場に突撃してきたので、
スタンスは変えるつもりはないのだ。

吉田氏の、前回のセミナーで聞いたデータを参考にしていたので、10月の118円割れには
素早く対応して、下落にも巻き込まれなかったのだ。

今回のセミナーでも、過去のデータなどを集めて相場を読もうとしていたが、
12月も残り少ないけれど、この日数の中でも、ドル円の動きを予想するのは
難しいような印象を受けたのだ。
今月は、キウイ円の利確のみのトレードで、終わりそうなとっとこであったのだ。