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セミナー探検@とっとこ冒険隊

とっとこ冒険隊が気になるセミナーを探検してくるのだぁ♪

開催日&開催場所&講師

2006年10月18日、東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト
第1部 短期テクニカル売買入門・PartU / 複数時間枠によるチャートポイント
第2部 大相場が始まったのか?!
講師プロフィール
山中 康司氏
1982年バンク・オブ・アメリカに入行。為替トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。1993年プロプライエタリー・マネージャーとして債券、デリバティブ等の取引に携わる。1997年日興コーディアル証券に移り、日興シティ信託銀行外為推進課長、1999年為替資金部次長。2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役。
テクニカル分析と独自のサイクル分析を組み合わせた為替予測には定評があり、各社にレポートを配信、セミナー講師などをつとめている。著書に「金融占星術入門」(パンローリング)。
吉田 恒氏
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・マネーアンドマネー)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。
また、投資情報コングロマリット、T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。
為替ディーラーなど金融市場のプロ向け会員情報「Predictor」の編集責任者。
また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落など大相場予測をことごとく的中させ話題に。
著書に「投資に勝つためのニュースの見方、読み方、活かし方」(実業之日本社)、「さよなら円高」YENの悲劇」(ともに廣済堂出版)、共著には「通貨大動乱」(総合法令)がある。
参加費、無料
資料は、「短期テクニカル売買 PartU」&「複数時間枠によるチャートポイント」
「年末までの一波乱は円高or円安?!」
他に金融占星術入門とQUOカードを貰ったのだ。

内容

第一部、短期テクニカル売買PartU
・テクニカル売買の基本的な考え方
・売買ルールの設計と修正
・USD/JPY ピボット移動平均のレビュー
・GBP/CHF ボリンジャーバンド
・EUR/USD 移動平均チャネル
上のGBP/CHF ボリンジャーバンドの検証結果が、他のペアよりトレード数が少なく
勝率も高かったが、あまり好意的でないというか、マニアックな取引と思われているような
そんな印象を持ったのだ。
とっとこの周りにも多い、ポンスイスワップ派は、一般的ではないのかなと感じたのだ。
複数時間枠によるチャートポイント
・トレンドファインダー
・フィボナッチ・ゾーン
トレンドファインダー
・60分足終値で前日の高値・安値を抜けた時にトレンドが変化したと考える手法
・フィボナッチ・ゾーン
サポートとレジスタンスをピボット・レート(バランス・ポイント)
とフィボナッチ比率を用いて計算する手法

フィボナッチ・ゾーン計算は、下のページで出来るので活用するといいと思うのだ。
www.ascendant.jp/FiboZone.htm
エムジェイ為替セミナー・サポートサイト
www.ascendant.jp/mj/
第二部、年末までの一波乱は円高or円安?!
Tドル円の短中期展望
・年末までに105円or125円「一波乱」へ→9月の示唆はドル一段高か、ダマシか
・115円以上は、ドル高行き過ぎ圏→それでも「最後のドル高」はあるのか?!
・円の「売られすぎ」、「下がり過ぎ」に注意→「米利下げ=ドル安」は誤解

吉田氏が登場したと思ったら、いきなり12月に向けて125円から130を目指しますとの
発言に、「おっ」と思ってしまったのだ。
只、過去の推移から見ても、今は円安バブルとも言っていたのだ。
いつ破裂するかわからないが、118円を割らなければ、このまま上昇して行くだろうとし
超えれば、125円が下値になるだろうとのことだったのだ。

過去10年の年末へのドル円の動きと、絶対天井は下の図の通りなのだ。
※見にくい場合は、画像を保存してから開いてくださいなのだ。
 
左の図は、過去10年(98年を除く)の年末へ向かってのドル円の動きなのだ。
下軸が9月から12月までの日数で、左の縦軸が、100%を基点とした上下の変動率なのだ。
10月18日は34になり、118.5を割らなければ、上と同じで上昇していくパターンに
当てはまる可能性が高いのだ。
今日、このレポート作成日は10月19日ですが、昨日の終値は118.93でしたのだ。

今の状況は、98年が最大と言われたキャリーに迫る勢いだと言う事なのだ。
この98年は、ヘッジファンドが大損害を出し、10月7日と8日の2日間で、ドル円は、
130円から111円に落ちた恐ろしい年だったと言っていたのだ。

9月がダマシでないとするならば、10月は118.10から始まっており、これを割らなければ
過去10年における年末相場の例に、当てはまると言うことだったのだ。
年間のドルの値幅と組み合わせると、125円から130円になるというのだ。
でも、キャリーの水準が98年に迫っていると言う事を忘れてはならないのと、
右上の図、ドルの絶対天井を果たして破る事が出来るのかということなのだ。
利下げにより、ドル安になるのは誤解なのだ
高金利の時ほど、急激な利下げが必要だったが、現時点の5.25%を見れば仮に利上げが
終わったとしても、利下げ開始も遅くなりゆるやかに景気減速となるだろうとのことなのだ。
 利上げシリーズ 利下げ  
開始 終了
1988年3月 1989年2月 1989年5月 130→160円
6.75% 9.75% 3ヵ月後
1994年2月 1995年2月 1995年7月 90→147円
3% 6% 5ヵ月後
1999年6月 2000年5月 2001年1月 110→135円
4.75% 6.50% 7ヵ月後
2004年6月
1%
Uその他通貨の短中期展望
・ユーロ@=ユーロ高の異例→連続陽線は、過去最長、ロングも過去最大大幅更新
・ユーロA=原油高要因の反転→ユーロ買いと利上げへの影響、ユーロ下落リスクは?
・オセアニア=キウイ復活の主役は、円キャリー→円次第の運命か
主要通貨の変動率
  米ドル ユーロ 英ポンド 豪ドル NZドル
1-9月 -2.1% -5.0% 2.5% 5.4% -0.8% -5.2%
8月 -2.2% -0.3% 0.1% 1.8% -0.3% 6.7%
9月 1.0% 0.1% -0.3% 0.3% -2.0% 2.3%
上の表を見ると、1-9月が最弱だったキウイ円が8月、9月では最強通貨に変身してますのだ。
これは、円の急落とともに平行しており、夏からのキウイ円の上昇は円によるキャリーが
復活したもので、円安バブルが破裂すれば、キウイ円が最も痛手を負うだろうと言っていたのだ。
Vその他
・米金融政策の見通し
・日本金融政策の見通し
・金バブル破裂説
・その他
バーナンキFRB議長は、利上げを止めてしまった判断は、間違いだったのではないかと
思っていて、再利上げをしようか迷っているのではないかと言っていたのだ。
過去、グリーンスパーン時代には、利上げを止めてから失業率が2ポイント以上
下がった(改善された)事がなく、6月の利上げ後は金利据え置きの状態になっているが、
その後、失業率の指標に改善されている数字が出ているのだ。

このことから、来月の雇用統計の失業率に注目しなければいけないのと
再び、利上げをすれば、日銀も利上げをするだろうとのことだったのだ。

感想

今回の、年末までの相場についての話のいくつかは、たまに耳にしている情報として
入ってはいたが、こうして改めてセミナーで聞くと、いろいろなデータが、まとまって
再びインプットされ、今後の相場を占うのに役に立つ要素になると思ったのだ。

いくつかの点で、とっとこの見解と違う部分などがあったが、この講義の趣旨は
吉田氏の予想と言うより、過去の相場などの動きによるデータを、与えて貰った事で
あとは、各自がデータ分析をして、他の要因とあわせて相場を占えばいいと感じたのだ。
面倒くさがり屋にも、有意義な時間だったのではないかと思ったのだ。

御土産や、お弁当を貰ってMJさんの太っ腹な対応に、高評価のとっとこであったのだ。