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セミナー探検@とっとこ冒険隊

とっとこ冒険隊が気になるセミナーを探検してくるのだぁ♪

開催日&開催場所&講師

2006年7月22日、東京都千代田区九段北1-8-10ベルサール九段
MBFセミナー「原油価格高騰〜その背景を読む!〜」
講師、榊原櫻氏&江守哲氏
講師プロフィール
榊原 櫻(さかきばら さくら)氏 三井物産戦略研究所 研究フェロー
1973年アラビア石油入社。本社、サウジアラビア勤務のほか(財)日本エネルギー経済研究所出向。2000年、三井物産戦略研究所入社。海外情報 室長、首席研究員を経て現在研究フェロー。(財)日本エネルギー経済研究所客員研究員。(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構中東委員会委員。石油・エネルギー問題、サウジを中心とした湾岸政治経済情勢が専門。
江守 哲氏 三井物産フューチャーズ株式会社 上席ストラテジスト
住友商事、外資系メタルディーリング会社を経て、2000年より現職。日本で最初の「コモディティストラテジスト」として活躍中。2004年からの原油価格の高騰、2005年のドル高など、的確な分析で実績を挙げている。  著書/「LME入門」「新投資術」「バフェットで勝つ」「投資で勝てる知識 勝てない知識」「勝つ投資」 ホームページ “今日のひと言”毎日更新中!
参加費、無料
資料は、原油高騰その背景を読むと、MONEYJAPAN9月号特別付録、会社案内を配布されたのだ。

内容

第一部は、基調講演
「原油価格形成の基礎要因」で、ここ数年の原油価格の動きや原油価格の推移、
需要増加の見通し、供給増加の見通しなどについての講演だったのだ。

この中の、供給についての話で
・ピーク・オイル論は、高価格になると出てくる「いつまでも狼が来ない狼少年」
(環境派、原子力派には人気、石油の世界では相手にされず)
・40年前も「あと40年で枯渇する」との説あり
・現在の回収率は35%程度
・適切な投資であれば実質的限界は相当先である
この4つについては、とっとこも聞いた事があるな〜と、頷きながら聞いていたのだ。
第二部は、対論
「原油価格の行方」について榊原櫻氏と江守哲氏の対論だったのだ。
需要面に関しては、榊原氏は中国を始めとする新興国のプレーヤーが増えてきてるとのことなのだ。
江守氏もOECDに加盟してない国の需要が伸びていくだろうと話していたのだ。
供給面は、需要サイドが鍵を握ってるとの見解だったのだ。
江守氏は、原油の適正価格は、46〜47ドルだと言っていたのだ。

それとゼロ金利解除で、1年以内に商品価格は、下がっていく可能性が高いといい
8月に、FRBが利上げを止めれば株式市場も下落していくだろうと見ているようなのだ。

「この先の原油価格」については、7月から9月までのアメリカのガソリンの在庫状況が
どうなるかが、地政学リスクより本質的な問題であるそうなのだ。
それとハリケーンが、もし来れば96ドルまでいくかも知れないとのことだったのだ。
9月過ぎは、世界の景気、世界の石油需要の動きにかかっているようなのだ。

とっとこは、商品先物のトレードについては、よくわからないけれど、通常は1月3月は買いで
8月9月は、空売りスタンスだとか言っていたのだ。

感想

まず 「バフェットで勝つ」の著者である江守哲氏の、ハキハキとした喋りで自信を持って相場を語る姿がとても印象的だったのだ。
今まで、てっきり年配の方かと思っていたら、日に焼けた感じでスポーツマンタイプの好青年という容姿だったのだ。(失礼しましたのだ)
今日の公演を聞いて、このところの原油が高騰した一番の要因は、世界の株式市場の規模と比べて圧倒的に小さい商品市場に、金余りの投機資金が集まったのがマーケットを異常に押し上げた要因だったのではないかと思ったのだ。
今回の原油高騰の公演は、商品トレードを行う投資家だけではなく、株や為替などを触る
とっとこにも、大変興味深い内容だったし、必要な知識を得る為のいい勉強になったと思いましたのだ。